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朝日新聞が国際文化会館ジャーナリズム大賞と特別賞をダブル受賞

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大賞:連載「帝国の幻影~壊れゆく世界秩序」

帝国の幻影 壊れゆく世界秩序

2025年5月に始まった連載「帝国の幻影~壊れゆく世界秩序」は、主権の平等や領土の不可侵といった「戦後の世界秩序」が揺らぎつつある現状に焦点を当てています。取材班は世界各地でルポを行い、識者へのインタビューを重ねることで、この世界で何が起き、これからの世界秩序がどうなっていくのか、そして日本の針路を考察しています。

林香里選考委員長(東京大学大学院情報学環教授)は、この連載について「世界秩序の変容と地域社会の変貌を描き出し、現代社会の相互連関を見事に照射しました」とコメントしています。

国際報道部次長の伊東和貴氏は、本企画の問題意識を「世界は大国が力をふりかざし、自らの勢力圏を決める帝国主義的な時代に戻ろうとしているのか」と説明しています。特に、ウクライナ侵攻を行ったプーチン大統領と、帝国主義的な言動を強めるトランプ氏の類似点に着目したとのことです。連載では、各地からの現場ルポや国内外の専門家インタビューに加え、インフォグラフィックも活用し、世界の行方と日本が取るべき道について報道を続けていくと述べています。

連載の詳細はこちらで確認できます。
帝国の幻影~壊れゆく世界秩序

国際報道部次長 伊東和貴氏

特別賞:日米安保密約に関する公文書報道

首相・岸信介の密約

独創的な手法や執筆者の体験に基づく報道活動に贈られる特別賞は、政治部の藤田直央専任記者による「日米安保密約に関する公文書報道」が受賞しました。この報道は、2025年8月3日朝刊1面「安保密約 岸首相が主導」や9月のネット連載「首相・岸信介の密約」で展開され、1960年代の日米安保条約改定時に存在した朝鮮半島有事対応をめぐる密約の交渉過程に迫るものです。

藤田氏は、インタビューや解説記事を交えながら、現在の日米両政府の対応にもつながる問題点を指摘しました。民主党政権時に公開された密約に関する記録に加え、まだ埋もれている文書があるとし、日本政府が基軸とする日米関係の秘密体質が強まる中で、「温故知新の報道に今後も努めます」とコメントしています。

連載の詳細はこちらで確認できます。
首相・岸信介の密約

政治部専任記者 藤田直央氏

今回の受賞は、世界情勢の動向から日本の外交・安全保障まで、幅広いテーマにおける朝日新聞社の優れたジャーナリズム活動が認められた形です。これらの報道は、現代社会の重要な課題を深く掘り下げ、読者に考察の機会を提供しています。

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