開発の背景
近年、業務システムや社会インフラではクラウド化や大規模化が進み、システム構成が分散・複雑化しています。このような環境では、可用性と安定性を確保するために複数のデータセンターにまたがる運用が一般的です。特に、医療機関や金融機関のように機微情報を扱う分野では、セキュリティやコンプライアンスの観点から自社でプライベートクラウドを運用するケースが増加しています。プライベートクラウド環境では、柔軟なシステム運用を実現するためにKVMなどのサーバ仮想技術が不可欠であり、サービスレベルでの性能担保が重要とされています。しかし、仮想環境上ではハードウェア測定器を設置できないため、アプリケーション間の実効品質を把握することが課題となっていました。
アンリツは、この課題を解決するため、KVM仮想環境上で動作するソフトウェア測定ソリューションを開発しました。これにより、仮想環境においても実運用に近い条件下で、E2E(End-to-End)の通信品質を正確かつ再現性高く評価できる環境を提供します。
製品概要
Virtual Network Masterは、クラウドや仮想環境を含むネットワークの通信品質を正確に評価するソフトウェアベースの測定ソリューションです。
既存の「MX109030PC」がAWSクラウド環境に対応するのに対し、新モデル「MX109031PC」はKVM仮想化環境に対応しています。ハードウェア測定器を設置できないクラウド/仮想環境においても、正確な通信品質評価を実現します。また、これらを組み合わせることで、パブリッククラウドとプライベートクラウドが混在するハイブリッド環境における品質評価も可能になります。
主な特長
-
測定項目: スループット、遅延、ジッタ、パケット(フレーム)ロス率
-
操作性: WebブラウザGUIおよびAPIによる遠隔操作・自動化に対応
-
連携性: Virtual Network Master同士やMT1000A/MT1040Aとの対向試験に対応し、パブリック/プライベートクラウドからフィールドまで、ネットワーク品質を一貫して可視化
展示会出展予定
Virtual Network Masterは、以下の展示会に出展予定です。
-
ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2026
-
会場:東京ビッグサイト
-
会期:2026年5月27日(水)~5月29日(金)
-
-
Interop Tokyo 2026
-
会場:幕張メッセ
-
会期:2026年6月10日(水)~6月12日(金)
-
関連情報
-
Virtual Network Masterの詳細はこちら: https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/products/MX109030PC
-
MT1000Aの詳細はこちら: https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/products/MT1000A
-
MT1040Aの詳細はこちら: https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/products/MT1040A
-
ソリューション紹介ページ: https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/solutions
-
アンリツ公式サイト: https://www.anritsu.com/ja-JP



コメント