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高校生向け「マニフェスト提案プログラム」開催報告:政治への関心を深める実践的学びを提供

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高校生向け「マニフェスト提案プログラム」開催報告

リザプロ株式会社(東京都新宿区)と一般社団法人未来政経研究所(東京都品川区)は、2025年12月から2026年1月にかけて、高校生を対象とした課外活動プログラム『マニフェスト講座 ~マニフェストを比較し、国会議員への提言を行う~』を開催しました。

本プログラムには全国から16名の高校生が参加。株式会社第一生命経済研究所の主任研究員である西野偉彦氏と、早稲田大学デモクラシー創造研究所の山内健輔氏を講師に迎え、講義とグループワークを組み合わせた実践的な学習が行われました。参加者は全3回のグループワークを通じて、各政党のマニフェストを比較・分析し、自分たちにとって最も良い政策とは何かを検討しました。

最終回では、「若者にとって本当に必要な政策」という視点に基づいた提案が、日本維新の会所属の衆議院議員である和田有一朗氏に直接プレゼンテーションされました。衆議院が解散直前の1月10日という政治が大きくクローズアップされていたタイミングでの開催となり、参加者にとって社会と政治をより身近に感じる貴重な機会となりました。

プログラムの様子

開催背景

2025年夏の参議院選挙では、若者層の投票率が大幅に上昇し、若い世代の政治参加への関心の高まりが注目されました。SNSやオンラインメディアを通じた情報環境の変化に加え、自身の将来や生活に直結する政策に対する問題意識が、若者の行動として表れ始めた選挙であったと分析されています。

同年10月には高市政権が発足するなど、日本の政治は新たな局面を迎えています。今後、経済・教育・社会保障など幅広い分野について、主権者一人ひとりが「どの政策を、どのような基準で評価し、選択するのか」という視点を持つことの重要性は一層高まっています。本プログラムは、このような社会背景を踏まえ、数年後に選挙権を持つ高校生が各党の政策を比較・理解し、自らの言葉で意見を形成する力を身につけることを目的に企画されました。

プログラム内容

第1回:マニフェスト比較講座 (2025年12月13日)

山内氏によるマニフェスト解説講座では、マニフェストの成り立ちや役割、政策を読み解く際の視点について解説が行われました。生徒たちは単なる公約の一覧ではなく、「検証可能な約束」としてマニフェストを捉える考え方を学びました。

グループワークでは、過去の選挙で実際に使用された各政党のマニフェストを題材に、政策の構成や表現、優先順位の違いを比較。政策の中身そのものだけでなく、「なぜそう書かれているのか」という背景にも目を向けながら議論が深められました。その後、各グループが考える「理想的なマニフェスト像」を発表しました。

第2回:被選挙権引き下げに関するレクチャー (2025年12月20日)

西野氏が若者の政治参加をめぐるテーマとして、「被選挙権年齢の引き下げ」を取り上げ、選挙制度の現状や議論の背景について解説しました。若者が政治に関わる「入口」をどのように広げていくべきかを、制度面から考える機会となりました。

「シルバー民主主義」をめぐる理論についても議論され、参加者からは若者だけでなく30代・40代の投票率向上や、学校における合意形成の難しさなど、身近な経験に根ざした質問が多数寄せられました。対話を通じて、「何を実現したい社会なのか」という目的から考える重要性を学ぶ時間となりました。

第3回:衆議院議員への発表 (2026年1月10日)

グループで考えたマニフェストが和田有一朗議員に実際に提言され、意見交換が行われました。マニフェストに対するフィードバックのみならず、様々な視点から国政について話がなされました。

講師プロフィール

西野 偉彦 氏

西野偉彦氏

慶應義塾大学SFC研究所上席所員も務められています。国内外の教育現場を訪問し、若者の政治的リテラシーや社会参画意識を育む「主権者教育」を研究実践されています。

孫 辰洋

孫辰洋氏

リザプロ株式会社代表取締役。早稲田大学政治経済学部卒業。「教育で日本を強くする」という理念のもと、大学1年生時の2019年にオンライン家庭教師事業を創業。2020年にはオンライン予備校事業を行う「リザプロ株式会社」を創設し、代表取締役に就任されています。現在は、オンライン塾事業、留学事業等、6事業を運営されています。

島田 光喜 氏

島田光喜氏

一般社団法人未来政経研究所理事長。2000年東京都品川区生まれ。麻布高校卒業後、早稲田大学政治経済学部を卒業されています。衆議院議員の学生秘書を2年半務め、国会議員インターンシップの派遣や講演会を数多く企画。2019年より、日本最大の選挙・政治情報サイトを運営するネットメディアにて執筆。2020年には若者の政治参画を目指したシンポジウム「Z世代カフェ」シリーズを立ち上げ、合計4回実施されています。

松下政経塾後援のもと、「一般社団法人未来政経研究所」を立ち上げ、理事長に就任。研究会や競技ディベート、政策コンテスト「次世代政策サミット」や大学提携講座のコーディネート等、教育研修・人材開発から政治参加の啓発まで、若者と政治を軸として領域を横断した活動を行われています。2025年4月より早稲田大学デモクラシー創造研究所事務局長、6月より同研究所招聘研究員に就任。ボートマッチ開発やマニフェスト比較など、民主主義を成熟させるための研究活動を実施されています。

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