ピクシーダストテクノロジーズ、シリーズDで約33億円の資金調達を実施し事業拡大を加速
2026年5月19日、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(以下、PxDT)は、インキュベイトファンドをリード投資家とするシリーズDラウンドにおいて、第三者割当増資、ベンチャーデット、およびシンジケートローンを通じて総額約33億円の資金調達を実施したことを発表しました。この資金調達は、同社が研究開発・社会実装フェーズから事業拡大フェーズへ本格的に移行するための重要なステップとなります。

事業拡大の背景と展望
PxDTは2017年の創業以来、波動制御技術と計算機科学を基盤に研究開発を進めてきました。「社会的意義」や「意味」のあるものを連続的に生み出すことをミッションに掲げ、現在はヘルスケア領域と空間・音響領域を中心に事業を展開しています。
これまでの9年間で、累計108件を超えるR&Dテーマに取り組み、国内238件・海外38件の特許出願、国内43件・海外5件の特許登録を達成しています。これらの技術基盤を背景に、塩野義製薬、インフロニア・ホールディングス、オカムラといった大手事業会社との共創を通じて、技術の社会実装を着実に進めてきました。
今回の資金調達は、これらの実績を土台として、既存事業の成長加速、新たな事業領域への展開、グローバル市場での事業開発、そして財務基盤の強化に充当されます。
PxDTの主要事業領域
PxDTは、波動制御技術という共通基盤から派生したヘルスケア領域と空間・音響領域の2つの事業を展開しています。これらの領域は、市場特性、ビジネスモデル、成長の時間軸が異なり、安定したキャッシュ・フロー創出と高成長の追求を両立させる独自の事業ポートフォリオを構築しています。

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ヘルスケア領域
波動制御技術を人体領域に応用し、健康課題に取り組む分野です。超音波技術を活用した頭皮ケアデバイス「SonoRepro」や、ガンマ波サウンドケアデバイス「kikippa」などが提供されています。塩野義製薬をはじめとする事業会社やアカデミアとの連携を通じて、中長期的な成長ドライバーとして位置付けられています。 -
空間・音響領域
波動制御技術を空間設計に応用し、オフィス、施設、建築現場における音環境やコミュニケーションの課題を解決する分野です。会話の見える化ソリューション「VUEVO」「VUEVO Display」や、建設DXソリューション「TOTTARROW」などが展開されています。インフロニア・ホールディングスやオカムラとの共創により、技術のソリューション化と横展開を進めており、今後新たな産業領域への応用も計画されています。
成長実績
PxDTは、研究開発フェーズの成果が事業拡大フェーズへの確かな手応えにつながっていることを示しています。

創業以来、累計108件のR&Dテーマに取り組み、そのうち16件が製品・サービス化されています。特許出願数は国内238件、海外38件、特許登録数は国内43件、海外5件に上ります。
事業化の本格化に伴い、売上成長も加速しています。2024年4月期は前年比141%、2025年4月期は175%と、2期連続で40%を超える成長を実現しており、研究成果が事業として売上を牽引するフェーズへ移行していることがうかがえます。

資金使途
今回の調達資金は、主に以下の用途に充てられます。
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既存事業の成長投資:販路拡大、導入支援体制の強化、顧客基盤の拡大
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研究開発投資:波動制御技術を軸とした研究開発の加速および新製品開発
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グローバル展開:海外市場における事業開発、パートナー連携、導入実績の創出
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財務基盤の強化:有利子負債の返済
投資家・事業共創パートナー・経営陣からのコメント
今回の資金調達に際し、リード投資家のインキュベイトファンドをはじめとする投資各社や、インフロニア・ホールディングス、塩野義製薬、オカムラといった事業共創パートナーから期待の声が寄せられています。PxDTの波動制御技術を核とした社会課題解決への取り組みや、研究開発から事業化、そして事業拡大へと連続的に価値を生み出す力が高く評価されています。
PxDTの代表取締役会長である落合陽一氏は「今回の調達は、現実にもう一度向き合うための資本だと受け止めています」と述べ、代表取締役社長の村上泰一郎氏は「研究開発から社会実装へ、そして社会実装から事業拡大へ。当社はいま、創業以来最も重要な転換点にいます」と語り、今後のさらなる成長とグローバル展開への意欲を示しています。
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について
ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学と独自の波動制御技術を融合させ、「デジタルネイチャー」の実現を目指しています。ヘルスケア領域ではメカノバイオロジーや五感への介入・補助、空間・音響領域ではメタマテリアルやオフィス・工事現場の課題解決に重点を置き、製品を展開しています。急速に進化するコンピュータと生物の身体の進化の差を調停し、より良い生活価値の創出を目指しています。
詳細は公式サイトをご覧ください。
https://pixiedusttech.com/



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