一般生活者編:「総合力」ランキングでサントリーが初の首位
一般生活者編の「総合力」ランキングにおいて、サントリーが87.4pt(偏差値)を獲得し、前回の25位から大きく順位を上げて初の首位となりました。サントリーは、ブランドを構成する要素のうち、「イノベーティブ(革新性)」と「コンビニエント(利便性)」の評価が急上昇しています。特に「フレンドリー(親和性)」ランキングでも1位を獲得したことが、首位獲得に大きく貢献しました。
サントリーは、2025年大阪・関西万博でのウォータープラザ出展や、企業メッセージ「水と生きる SUNTORY」を体現したエンターテインメントが高く評価されました。また、「ザ・プレミアム・モルツ」のCMシリーズの支持、および「サントリー生ビール」の定番化や「金麦」のブランド刷新など、多様化する家飲み需要への迅速な対応が、日々の生活における利便性評価の向上につながりました。さらに、製造工程での「脱炭素」への挑戦として「グリーン水素」製造設備の導入計画を発表するなど、環境配慮と技術革新を両立させる姿勢も評価を支える一因となっています。

トップ5ブランドの動向
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第2位:YouTube(87.3pt、前回首位)
AI技術の統合や購買体験の拡張により「イノベーティブ」な評価を維持し、動画生成AIモデル「Veo」の統合や「YouTubeショッピング」の本格普及が進んだ点が評価されました。サービス開始20周年を迎え、「フレンドリー」の評価も高まっています。 -
第3位:ダイソー(86.5pt)
物価高が続く中で、生活者の家計防衛意識に寄り添う施策が高く評価されました。若年層に人気の「透明グッズ」や、公式アプリへの「在庫検索機能」追加など、企業努力とデジタル活用による顧客体験の改善が進み、順位を上げました。 -
第4位:パナソニック(85.9pt)
「コンビニエント」で全ブランド中1位を獲得しました。ドラム式洗濯乾燥機や自動調理鍋といった家事負担を軽減する「タイパ家電」のヒットが支持を集めています。大阪・関西万博でのパビリオン展開など、未来志向の発信がブランド全体の信頼感を醸成し、大きく順位を上げました。 -
第5位:無印良品(84.9pt)
独自の滞在型宿泊施設「MUJI BASE」の拡大など、顧客への体験価値を提供することで「アウトスタンディング(卓越性)」を高めました。価格改定の影響はあったものの、サステナビリティと社会課題解決への姿勢が共感を呼び、総合力は高水準を維持しています。
「総合力」上昇ランキングの注目ブランド
「総合力」上昇ランキング(表2)では、チキンラーメンが15.8pt上昇し首位となりました。湖池屋とのコラボレーションによる「0秒チキンラーメン」や、モスバーガーとの協同企画などが「アウトスタンディング」で高く評価されています。
また、ロピアは12.4pt上昇しました。大容量で高品質な精肉や惣菜、独自の売り場づくりが「エンターテインメント性のある節約」ができる店として「イノベーティブ」と「アウトスタンディング」で高い評価を得ました。

サステナブル活動評価とビジネス・パーソン編
今回から新たに取得されたサステナブル活動評価7項目では、「取り組み認知」と「情報開示の姿勢評価」でサントリーが、「取り組みへの共感」と「取り組み応援」でユニクロが、「良いインパクトへの期待」でトヨタ自動車がそれぞれ首位を獲得しています。
ビジネス・パーソン編の「総合力」ランキング(表3)では、トヨタ自動車が19度目の首位を継続しました。ソニーが2位、ソフトバンクが3位となり、任天堂(4位)、JR東日本(5位)が続きました。ソフトバンク、JR東日本、日清食品、パナソニック、マクドナルドの5ブランドが新たにトップ10入りしています。

調査結果の総括
今回の調査では、一般生活者編のトップ10に「飲食・食品飲料」から2ブランド、「流通・小売・アパレル」から4ブランド、「IT・Webサービス・プラットフォーム」から2ブランド、「電機・総合エンターテインメント」から2ブランドがランクインしました。物価高と大阪・関西万博という社会背景がブランド評価に影響を与え、消費者は日々の生活において「家計を助けるお得さ」や「時間を生みだす利便性」を重視する一方で、万博や新技術を通じて「夢のある未来」を提示した企業が総合的なブランド力を向上させる結果となりました。
ブランド・ジャパンについて
「ブランド・ジャパン」は、国内で使用されているブランドを一般生活者とビジネス・パーソンが評価する、日本最大規模のブランド価値評価調査プロジェクトです。2001年に第1回調査が実施され、今回で26回目となります。
一般生活者編では、企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1,000ブランドを対象に調査が行われ、ブランド価値の「総合力」を算出する際に、「フレンドリー(親和性)」「コンビニエント(利便性)」「アウトスタンディング(卓越性)」「イノベーティブ(革新性)」の4指標が採用されています。ビジネス・パーソン編では500の企業ブランドを対象に調査し、「先見力」「人材力」「信用力」「親和力」「活力」の5指標と5つの「企業評価項目」を用いて「総合力」が算出されます。
調査の詳細については、以下のリンクをご覧ください。





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