世界を動かす「宗教」の視点に迫る一冊
イスラエルとアメリカによるハメネイ師殺害を巡る中東情勢の緊迫化や、米国トランプ氏を支える福音派、MAGAカトリックの思想的背景など、国際政治における宗教の影響は世界各地で顕在化しています。こうした複雑な世界の動きを理解するには、宗教的視点が必要不可欠です。
新刊『「世界を動かす宗教」講義』では、イスラエルの行動原理とされる「大イスラエル主義」や、米国政治を動かすキリスト教福音派、MAGAカトリックの思想的背景について、各宗教の専門家が分かりやすく解説しています。本書は宗教学、思想史から政治、経済学、ジャーナリズムまで、その分野の第一人者16人の論考を収録した決定版です。

ニュースの裏側を読み解く「宗教リテラシー」
日本のように政府を中心とした国家制度が整った国がある一方、「破綻国家」と呼ばれる地域では統治が及ばず、宗教勢力が治安維持や最低限の福祉を担うケースも少なくありません。特に中東では、こうした状況が現在の緊迫する情勢と深く関わっています。
本書は、宗教という視点から国際政治の構造を捉え直し、変化の激しい世界の動きを理解するための背景と本質を、ビジネスパーソンにも分かりやすく解説しています。日々のニュースの背後にある意思決定の論理を、宗教という軸から読み解くことで、いま求められる「宗教リテラシー」を身につけることができるでしょう。
5つの視点で世界の宗教を体系的に理解
本書は全章を「なぜ」と問いかける講義形式で構成されており、世界の宗教を体系的に理解できるようになっています。米国政治を動かすキリスト教福音派やMAGAカトリック、中東情勢の鍵を握るイスラーム原理主義、ロシア正教、ヒンドゥーナショナリズム、中国の宗教までを網羅し、各分野の専門家が集結しました。
【講義内容】
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1限目 なぜいま「宗教」を知る必要があるのか
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2限目 なぜ米国人はトランプを支持するのか
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3限目 なぜイスラエルとイスラーム諸国は対立するのか
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4限目 なぜ欧州のキリスト教が揺らいでいるのか
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5限目 なぜアジアの宗教はわかりにくいのか
【本書に登場する専門家】
会田弘継、池内恵、石濱裕美子、入山章栄、岡本亮輔、加藤喜之、川口幸大、佐伯啓思、高橋沙奈美、伊達聖伸、立山良司、辻上奈美江、中溝和弥、松本佐保、藤本龍児、保坂修司、森本あんり(五十音順)
編著者プロフィール

池内 恵(いけうち・さとし)
東京大学先端科学技術研究センター教授。1973年、東京都生まれ。東京大学文学部イスラム学科卒業後、同大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。国際日本文化研究センター准教授などを経て、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書、毎日出版文化賞特別賞)、『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』『シーア派とスンニ派』(いずれも新潮選書)などがあります。
書誌情報
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タイトル: 「世界を動かす宗教」講義
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編著者: 池内 恵
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判型・製本: 新書判並製
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ページ数: 280ページ
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定価: 1,210円(税込)
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発売日: 2026年3月17日
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ISBN: 978-4-569- 86078-7
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レーベル: PHP新書
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発売元: PHP研究所



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