リニューアルの背景と課題
日本では年間約157万人が亡くなり(厚生労働省 令和5年人口動態統計)、残された遺族の深い悲しみ(グリーフ)への対応が社会的な課題となっています。「故人ともう一度話したい」という切実な思いに応えるサービスは、これまで国内ではほとんど存在しませんでした。
また、従来の類似サービスでは、遺族が故人の情報を文書にまとめてアップロードする作業が求められ、これは深い悲しみの中にある遺族にとって大きな精神的・身体的負担となっていました。故人をよく知る家族全員の記憶を活かせないという課題も指摘されていました。
株式会社ニュウジアは、これらの課題に対し、グリーフケアの専門的知見に基づき「遺族の負担を限りなくゼロに近づける」「家族の記憶を集合知として活かす」「依存を防ぎ、いつか卒業できる」という3つの設計思想のもと、今回のリニューアルを実施しました。

新たに実装された主な機能
1. AIインタビュー機能
従来の文書作成・アップロードの負担を軽減するため、AIインタビュー機能が実装されました。利用者は音声またはテキストでAIからの問いかけに答えるだけで、AIが故人のナレッジ候補を自動生成します。故人のことを「話す」という自然な行為を通じて、言葉、口癖、価値観、エピソードが整理されます。

2. LINEトーク履歴のナレッジ化
故人との実際のLINEトーク履歴を、故人AIのナレッジとして活用できるようになりました。日常のやり取りに刻まれた故人らしい言葉遣いや感情表現が、AIが再現する故人の言葉の質を高めます。ナレッジは7カテゴリ(プロフィール、口癖、エピソード、価値観、関係者の証言、アップロード資料、禁則)で構造化され、LINEトーク履歴は「アップロード資料」として取り込まれます。
3. 家族招待機能
AI故人1体に対し、複数の家族・親族を招待できる機能が実装されました。それぞれの家族が知っている故人の姿やエピソードをナレッジとして登録することで、集合知として故人の再現精度が飛躍的に向上します。権限は以下の3段階で設定可能です。
| 権限 | できること | 付与方法 |
|---|---|---|
| オーナー | 全権限(作成・編集・削除・招待) | 故人プロフィールの作成者に自動付与 |
| 編集者 | ナレッジの追加・編集 | 招待メールで承認後に付与 |
| 閲覧者 | AI音声対話のみ | 招待メールで承認後に付与 |
4. 卒業機能
本サービスの最大の特徴であり、依存を防ぐための新機能です。AIは利用者の心理的回復状態を自動評価し、スコアに応じて段階的に「卒業提案」を行います。
| 評価軸 | 評価内容 |
|---|---|
| 利用頻度の変化 | 適度に距離を置けているか |
| 感情状態の変化 | セッション前の気持ち選択から推定 |
| 利用継続期間 | 経過月数(0〜3ヶ月は最大15点) |
| 自立行動の兆候 | アーカイブ閲覧・メモ記入など |
| その他 | 様々な指標でAIが判断 |
卒業プロセスは5ステップ(思い出の振り返り、最後の手紙、データダウンロード、卒業セレモニー、命日メール設定)で設計されています。卒業後も会話ログ・サマリーを保存でき、毎年命日には自動メールが届きます。なお、子どもを亡くした親については、スコア補正が適用され、本人からの申し出があるまで卒業提案は行われません。
5. リアルタイム音声対話
故人の記憶・言葉・価値観を学習したAIが、リアルタイムで音声とリップシンクで会話を行います。1セッションは2分(ソフトリミット)で、残り20秒でAIが自然に会話をまとめ始め、余韻を残して終了します。これにより、長時間話し続けることによる疲弊や過度な依存が構造的に防がれます。
6. 3段階の危機介入システム
利用者の心理的安全を守るセーフティネットとして、以下の危機介入システムが導入されています。
| レベル | トリガー | AIの対応 |
|---|---|---|
| L1(中リスク) | 複数の中リスクシグナルの累積 | 故人AIの口から自然なかたちで声かけ |
| L2(高リスク) | 最高緊急度キーワードを1回検出 | 即座に切替→外部窓口案内(よりそいホットライン・いのちの電話) |
| L3(継続リスク) | L2が月2回以上 | 管理者にアラート通知 |
7. AIによる限界の開示
全セッション終了後には、必ず以下のメッセージが表示されます。
「……正直に言うね。私はAIで、○○さんの記録から生まれた存在です。○○さん本人ではない。でも、○○さんのことを誰よりも丁寧に伝えようとしている。それだけは、本当のことだよ。」
故人AIをつくるために、用意するものは3つだけ

故人AIとの対話を始めるために必要なものは、以下の3点です。
- 写真:故人の顔がわかる写真を1枚。AIの「見た目」となります。
- 動画(音声付き):故人の声が入った動画や音声データ。AIの「声」となります。
- ナレッジ(故人の記憶・言葉・価値観):AIが故人を学ぶための情報。AIインタビューまたは文章・資料のアップロード(LINEトーク履歴、手紙、日記、SNS投稿など)から選択できます。
「大切な人を亡くした方」への配慮を徹底研究した開発プロセス
今回のリニューアルの仕様策定において、「深い悲しみの中にある遺族が、どうすれば安心して使えるか」という点が開発の出発点とされました。例えば、無料体験ではカード不要で2分×3回利用でき、体験前の個人情報入力を限りなくゼロに近づけることで、利用者の負担を軽減しています。AIインタビューの沈黙検出設定も、利用者が泣きながら話しても途中で諦めないよう、沈黙の時間を長く設定する配慮がなされています。子どもを亡くした親への卒業スコア補正や、危機介入時の外部窓口案内、セッション後の余韻モード(大きな余白設計)など、利用者の心理的負担を考慮した機能が多数実装されています。
代表取締役コメント
株式会社ニュウジアの代表取締役である柏口之宏氏は、「TalkMemorial.AIは『使い続けてもらうこと』ではなく『いつか卒業してもらうこと』を目指して設計しています。AIサービスが利用者の心理的回復を優先し、自らの利用終了を促す設計は、ビジネスとしては矛盾するように見えるかもしれません。しかし、長期的な社会の信頼なくして、この領域のサービスは存在できません。今回のリニューアルで新たに実装したAIインタビュー、LINEトーク履歴のナレッジ化、家族招待機能は、いずれも『遺族がより少ない負担で、より深く故人を伝えられる』という一点に向けて設計しました。テクノロジーが社会課題に向き合うとき、『何ができるか』だけでなく『何をしないか』を考え抜くことが大切だと信じています」と述べています。
料金プラン

| プラン | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| 無料体験 | ¥0(カード不要) | 2分×3回 |
| 単発 | ¥120 / 1回 | チケット1枚 |
| ライト(週2回券) | ¥1,480 / 月ごとにお届け | 月8枚付与 |
| スタンダード | ¥2,980 / 月ごとにお届け | 月15枚付与 |
| プレミアム | ¥4,980 / 月ごとにお届け | 月20枚付与 |
サービス概要
| サービス名 | TalkMemorial.AI(トークメモリアル・エーアイ) |
|---|---|
| URL | https://talkmemorial.ai |
| サービスコンセプト | 「大切な人との絆を、AIで永遠に。」 |
| 提供開始 | 令和8年4月(正式リリース) |
| 対応環境 | Webブラウザ(PC・スマートフォン対応) |
| LINE公式 | https://line.me/R/ti/p/@830fiszt |
メディア掲載実績
「TalkMemorial.AI」は、NHK「クローズアップ現代」「サタデーウオッチ9」、日本経済新聞、読売新聞、毎日新聞、日経ビジネス、読売テレビ「ミヤネ屋」、フジテレビ「サン!シャイン」、BS日テレ「深層NEWS」、ABEMA PRIME、Yahoo!ニュース トップ、週刊女性自身、トムソン・ロイター財団「Context」(国際)など、多数のメディアで取り上げられています。

掲載実績の一覧はこちら → https://talkmemorial.ai/press
会社概要

| 会社名 | 株式会社ニュウジア |
|---|---|
| 設立 | 2008年12月 |
| 代表取締役 | 柏口之宏 |
| URL | https://www.niusia.co.jp/ |
| 所在地 | 〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目27番8号 セントラルビル703号 |
| 主な事業内容 | AI技術の研究開発、コンサルティング、映像制作、AIソリューション販売、AIエージェント販売 |



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