名城大学経済学部で個人投資家たけぞう氏が特別講義
名城大学経済学部の選択必須科目「金融経済学1・証券市場論1」が6月1日、天白キャンパス共通講義棟北で開講され、個人投資家のたけぞう氏が特別講義を行いました。講義のテーマは「大学生に学んでほしい金融リテラシー ~資産形成にともなうリスクや、その対処方法」でした。
この科目は、政府が推進する「資産所得倍増プラン」や新しいNISAの開始といった「貯蓄から投資へ」の流れを受け、証券市場の仕組みを理解し、将来の資産形成に備えることを目的としています。また、常に変化する金融市場のトレンドや、実務で市場に携わることのやりがいや苦労を学生に伝えるため、金融・証券業界で活躍するゲストスピーカーを招いた特別講義を実施しています。

たけぞう氏が語る投資の魅力とリスク
たけぞう氏は、証券会社で約30年間金融業界に貢献し、最大約10億円の資金運用と累計約50億円の収益を上げた実績を持つ個人投資家です。現在はラジオやセミナーを通じて投資情報を発信し、多くの個人投資家を支援しています。
講義の冒頭で、たけぞう氏は「本日、トヨタ自動車の時価総額をソフトバンクグループが十数年ぶりに上回った。歴史的な日です」と述べ、最新の市場動向に触れました。日経平均株価が高値圏で推移する現状を踏まえつつ、株式投資には価格変動リスクや投資先企業の信用リスクがあり、元本保証がないことを説明しました。一方で、銀行預金が低金利である現状と対比し、「企業によっては年3%程度の配当を得られる場合もあり、配当や株主優待といった魅力もある」と、投資のメリットも解説しました。

さらに、ここ数年の日本市場の変化として、トヨタグループ各社による持ち合い株解消の動きを紹介し、「株主還元の強化につながる流れであり、トヨタ自動車がその潮流をつくった」と説明しました。
学生へのアドバイスと注意喚起
投資を検討する学生たちに向けて、たけぞう氏は「自分の趣味や、流行しているゲームなどをきっかけに企業を調べ、投資を考えてみるのも一つの方法。株価は上がる時もあれば下がる時もあるが、続けることが大切。30年後に成果として現れることもある」とアドバイスを送りました。

また、SNSの活用が広がる一方で、投資詐欺などのリスクにも言及。「簡単に儲かるようなおいしい話はない」と注意を呼び掛けました。
講義後には学生から多くの質問が寄せられました。「日経平均の急騰を不安に感じるが、どのように捉えればよいか」という質問に対しては、「日経平均は225銘柄で構成されているが、その中でも影響力の大きい銘柄が全体を押し上げることがある。指数が上昇していても、一部の銘柄だけが大きく値上がりしている場合も少なくない」と説明し、市場構造を理解した上で冷静に判断することの重要性を説きました。


今回の特別講義は、金融リテラシーの重要性が高まる現代において、学生たちが資産形成を考える上で貴重な機会となりました。



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