Act 1:美容におけるデータ活用の最新事例 — 「自分を知りたい」欲求の爆発
セッションの冒頭では、各社がどのようにデータを活用し、実績を上げているかが共有されました。
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パーフェクト(中川氏)
バーチャルトライオンなどのAR・AI技術を、世界の化粧品ブランドトップ20社のうち17社に提供しています。美容分野では、生活者が楽しみながら自らデータを提供してくれるため、データ活用に注目が集まっていると指摘されました。
参考: Perfect Corp.

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資生堂(中西氏)
精密測定と専門家のアドバイスを組み合わせた「美の検診」は数千人待ちの人気。デジタルとリアルを融合した新しい顧客体験を提供しています。
参考: 資生堂 Beauty Diagnosis Lab

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アイスタイル(大島氏)
日本最大級の美容プラットフォームを活用し、定量データから生活者のインサイトを読み解き、マーケティング戦略策定支援を行っています。
参考: アイスタイル データコンサルティング

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SISI(澤田氏)
自宅での肌解析を起点とした化粧品ブランドを展開。診断結果画面の平均滞在時間は約3分半に及び、LTV(顧客生涯価値)が想定の3倍に向上したと明かされました。データが購買の継続に直結していることがうかがえます。
参考: SISI LAB

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ViewBE(鈴木氏)
自分では見ることができない「頭髪・頭皮」に着目し、診断データをブランドやリテールの顧客体験DXに活用。感覚に頼らないデータドリブンなマーケティングを実現しています。
参考: ViewBE

Act 2:データが生んだ体験変容と、美容ならではの「矛盾」
データの進化によって生まれた新しい価値観と、人間らしい心理の矛盾について、深く掘り下げられました。
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美容は最強の接点:ViewBEの鈴木氏は、美容がヘルスケアやメディカルよりも消費者にとって身近でポジティブなテーマであり、生活者との継続的な接点を作りやすいことから、生活習慣変革の入り口になる可能性を提示しました。
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ホリスティックな潮流:資生堂の中西氏からは、肌や髪のデータを単体で終わらせず、体内の状態やメンタルと紐づけて考える東洋医学的思想が、今やグローバルに一般化しつつあるという美の潮流が語られました。
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情緒的価値の重要性:SISIの澤田氏は、データ解析が進むほど数値の裏側にある人間らしい矛盾が見えてくると述べ、数値に現れない「情緒的価値」こそが重要であると強調しました。


Act 3:次世代マーケティングの展望 — データが創る「個」のエンパワーメント
最終セッションでは、各社が考える「次世代のデータ活用」の具体的なビジョンが語られました。
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SISI・澤田氏:「診断」から「伴走」へ。データは「自分を知る」ための鏡であり、ブランドはその変化を一緒に喜ぶパートナーになるべきだと語られました。
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アイスタイル・大島氏:AIと感性の融合が鍵。正解がわかるからこそ、あえてそこから外れる「ワクワク感」や、AIが感性データをどう解釈し偶然の出会いを演出できるかに注目しています。
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資生堂・中西氏:ホリスティックな統合。あらゆる生体データが統合され、一人ひとりの「そのひとらしさ」や「心地よさ」が最大化される未来を目指したいと述べられました。
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パーフェクト・中川氏:インフラとしてのデータ。全ての美容体験の入り口にデータがある状態を目指し、生活者が意識せずにパーソナライズの恩恵を受けられるインフラを構築したいと語られました。
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ViewBE・鈴木氏:ライフスタイルの変革。髪や肌の変化をデータで捉えることが、食事や睡眠といった生活の質を見直すきっかけになる。美容を入り口に、人生そのものをポジティブに変えるデータマーケティングを確立したいと述べられました。


このセッションを通じて、美容分野におけるデータ活用は、単なる数値分析に留まらず、個人の「自分を知りたい」という根源的な欲求に応え、より豊かなライフスタイルを提案する可能性を秘めていることが浮き彫りになりました。
株式会社ViewBEについて
株式会社ViewBEは、女性向けAI頭髪チェックサービス「Faview」を展開し、髪と頭皮の状態に基づいたライフスタイル提案を行っています。美容・健康分野において化粧品メーカーや食品メーカーとの連携を進め、データを活かした新しい価値創造を目指しています。

公式サイト: 株式会社ViewBE



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