自民党テクノロジーPTの政策形成への影響
平議員は、自身が立ち上げてきたプロジェクトチームが国の政策に深く関与してきた実績を紹介しました。2022年のWeb3/ブロックチェーンPT、2023年の生成AI PT、2024年のサイバーセキュリティPTとフュージョンエネルギーPT、そして2026年のAIオンチェーン金融構想PTなど、様々な分野で政策提言を行ってきました。これらのPTの議論過程や識者からのヒアリング内容は公開されており、投資家やスタートアップ関係者にとって早期に政策動向を把握する上で重要であると指摘されました。
日本版「Project Glasswing」の始動と拡大構想
サイバーセキュリティは、平議員が特に注目する分野の一つです。Anthropicが公表した生成AIを悪用したサイバー攻撃に関する脅威レポートを受け、米国で立ち上げられた「Project Glasswing」の日本版が始動したことが明かされました。
「日本版Project Glasswing」は、金融庁が主導し、片山さつき財務大臣のもと、日本銀行、東京証券取引所、そして国内の3メガバンクを招集してキックオフされました。この取り組みは、金融分野における能動的なサイバー防衛に着手するものです。
さらに、平議員は「拡大版グラスウィング」の構想も明らかにしました。これは、自身が設立した国家サイバー統括室(NCO)とAI Safety Institute(AISI)を結節点とし、金融分野だけでなく、電力、ガス、通信、交通といった重要インフラまで対象を拡張するものです。NCOをヘッドに、AISIに加え、経済産業省(METI)や国土交通省(MLIT)などの所管省庁と、Anthropic、OpenAI、Google、Microsoftといった海外フロンティアモデル各社、そして日本のサイバーセキュリティ企業が連携する体制が示されました。
AIオンチェーン金融構想PTとステーブルコインの可能性
金融分野におけるAIの活用も、平議員の重要な関心事項です。2025年のダボス会議で得た確信から、「AIオンチェーン金融構想PT」が立ち上げられました。AIエージェントが自律的に活動する世界において、AIが銀行口座を持てないという課題に対し、ステーブルコインが解決策となる可能性が示唆されました。
このPTは、木原誠二氏(座長)と村井英樹氏(事務局長)が運営し、連休明けに政策提言が公表される予定です。提言では、必要な法改正と、法改正によらない調整の両面が整理される見込みです。
AI×ロボティクスとAIホワイトペーパーの要旨
講演では、AIホワイトペーパー(案)の要旨も説明されました。このホワイトペーパーでは、以下の主要論点が取り上げられています。
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エージェンティックAI/AIエージェント: AIが自律的に動く世界に対応した政策設計。
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AI×ロボティクス: 官民合わせて1兆円規模の予算を投入し、日本でフィジカルAIのファンデーションモデルを構築する計画。
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バーティカルAI: 日本企業が持つネットに載っていない専門性の高い情報を活用し、特定の分野に特化したAIを支援。
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AI for Education、AI for Defenseなど、他の様々な領域も網羅。
このホワイトペーパーは、平議員のウェブサイトや塩崎彰久氏のウェブサイトで公開されており、今後、英語版も公表される予定です。
日本への投資・人材集積への期待
平議員は、日本が「世界一AIフレンドリーな国」を目指すという国家ビジョンを強調しました。そして、AI関連投資や人材が日本に集まっている現状を踏まえ、「今、政治的に最も安定しているG7の国は我が国であります」と述べ、日本へのさらなる投資と人材集積を呼びかけました。
関連情報
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平将明氏 特別講演の全編は、Tech for Impact Summit 公式 YouTube チャンネルで公開されています。
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公式ウェブサイト: https://tech4impactsummit.com
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運営会社: https://socious.io



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