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パーソルクロステクノロジー、滋賀県甲賀市での自動配送ロボット実証実験を完了 ~社会実装に向けた成果を確認~

ニュース

自動配送ロボットによるラストマイル配送実証実験が完了

パーソルクロステクノロジー株式会社は、滋賀県甲賀市にて自動配送ロボットによるラストマイル配送の実証実験を完了しました。この取り組みは、「人と人をつなぐ新しい社会インフラ」の実現を目指し、技術面および地域社会における受容性、創出可能な価値を検証する目的で実施されました。

自動配送ロボットが横断歩道を渡る様子

背景と目的

パーソルクロステクノロジーは、滋賀県甲賀市、JAこうか、株式会社手原産業倉庫と業務提携契約を締結し、「新たな社会インフラとしての自動配送ロボットを活用したラストマイル配送サービス」の社会実装を目指しています。

その一環として、2026年1月13日から30日まで、JAこうかの子会社「初穂」で製造された弁当を自動配送ロボットで配送する実証実験が行われました。1月14日には、滋賀県甲賀市の岩永 裕貴市長がロボットによる弁当の受け取りを確認しました。

男性が自動配送ロボットに荷物を入れている様子

実証実験の概要

本実証実験では、自動配送ロボットによる弁当の定期配送と容器回収を実施し、地域の社会的受容性や運用課題の確認、利用者からのフィードバック収集を行いました。既存の配送手段と同等のサービスが提供可能かどうかが検証項目となりました。

  • 実証期間: 2026年1月13日(火)~30日(金)平日8:30~16:30

滋賀県甲賀市内の配送ルートを示す地図

実証実験の結果と評価

実証期間中、JAこうかを配送拠点とした約2.5kmのルートで弁当の定期配送を実施しました。大雪の影響で1日のみ走行不可でしたが、それ以外はすべての日程で午前中の配送を完了しました。

  • 配送箇所:7カ所

  • 配送数:450個

  • 配送率:100%

  • ロボット配送率:94%

利用者からは「先進的な取り組みであり、人材不足対策にもつながると感じた」「配達時間が安定しており、安心して利用できた」といった肯定的な評価が得られました。また、「医薬品など緊急性の高いものや、灯油など重量物の配送にも対応してほしい」「本人確認が必要な物品の配送を、非対面でロボットが担えるようになると利便性が高い」といった、具体的な生活必需品の配送や利便性向上への期待も確認されました。

今後は、官民連携による地域課題の解決とロボット配送の社会実装に向けて、「ロボットだからこそ提供できる新たな価値」を備えたサービスの開発が検討されます。また、本実証では甲賀市に遠隔管制室が構築され、ロボットの走行監視や運用管理が行われました。この技術を応用することで、地方での新たな雇用創出や、居住地域や身体的・生活的条件に左右されない多様な人材が参画できる環境整備への貢献が期待されます。

遠隔操作で自動運転ロボットを監視する様子

甲賀市 岩永 裕貴市長のコメント

甲賀市 岩永 裕貴市長のポートレート

甲賀市では「甲賀市ICT推進ビジョン」に基づき、「誰もがいつもの暮らしに『しあわせ』を感じることのできるデジタル社会の実現」を目指しています。岩永市長は、今回の実証実験が市民の利便性向上につながり、ライフスタイルやはたらき方の可能性を広げ、持続可能なまちづくりを支えるものと大いに期待していると述べました。また、ロボットが活躍できる社会の実現には、市民の理解醸成や道路整備も必要であり、今後も市民の「しあわせ」を実現するために様々な挑戦を続ける意向を示しました。

JAこうか 代表理事組合長 池村 正氏のコメント

JAこうか 代表理事組合長 池村 正氏のポートレート

池村組合長は、自動配送ロボットによる配送作業に将来的な可能性を期待しており、JAこうかの子会社「初穂」の弁当だけでなく、直売所の商品をお客さまに届けることもできると考えていると述べました。甲賀市で進む高齢化により移動手段がない方が増える中、購入商品の配送サービスを提供することで、お客さまの購買意欲向上も期待できると語りました。地域との関わりを重視するJAにとって、これらの実現は非常に重要であり、地域活性化につながることを期待しているとのことです。

株式会社手原産業倉庫 代表取締役 今井 あかり氏のコメント

株式会社手原産業倉庫 代表取締役 今井 あかり氏のポートレート

今井代表取締役は、物流業界が直面するドライバー不足の深刻化に対し、自動配送ロボットが課題解決の一つの手段であると述べました。スマートフォンが生活に不可欠なものとなったように、自動配送ロボットもあらゆる可能性を秘めていると感じているとのことです。非対面配送が可能になることで、対面配送に抵抗がある方の購入機会が増え、経済活動が活発になる可能性や、集荷という「静脈物流」のチャンスも増えるだろうと期待を寄せました。この自動配送ロボットが、将来の物流のあり方や新たなライフスタイル、地域とのつながりをさらに深めることに期待を表明しました。

今後の展望

本実証実験を通じて、自動配送ロボットが地域において安全かつ円滑に運用できる可能性が確認されるとともに、今後の検討に向けた課題や改善点も明らかとなりました。今回の取り組みは、物流効率化だけでなく、地域の利便性向上や新たなまちづくりの可能性を示唆するものです。今後は、得られた結果を踏まえ、地域住民や関係機関と連携しながら検証を深め、将来的な社会実装に向けた取り組みを進めていく方針です。

パーソルクロステクノロジー株式会社について

パーソルクロステクノロジー株式会社は、「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループの一員として、テクノロジーソリューション事業を展開しています。自動車・航空宇宙・産業機械・家電・ロボットといったものづくり領域、コンサルティングから設計・開発まで横断的なソリューションを提供するIT領域、そして診断、運用、IoTを含むセキュリティ領域において、専門的な技術を持つエンジニアがお客様の技術支援を行っています。「尖った技術」の力で人と組織のはたらき方に変革を起こし、社会課題の解決に貢献することを目指しています。

「PERSOL」について

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造しています。

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