サービス提供の背景にある課題
多くの企業では、AIの業務活用を検討しているものの、具体的な導入対象業務や運用設計が定まっていない現状があります。また、複数のSaaSや業務システムを導入しているにもかかわらず、経営数値の集計、確認、照合、連携に依然として人手を要しているケースも少なくありません。
特に、月次決算、管理資料作成、請求・支払確認、仕訳連携、内部監査対応といった業務において、担当者による手作業や属人的な確認プロセスが残されている企業が主な対象となります。「AI経営管理エージェント」は、これらの課題に対し、AIエージェントの活用による経営管理業務の省力化と高度化を支援します。

「AI経営管理エージェント」とは
AIエージェントは、あらかじめ定められた目的や業務ルールに基づき、情報の取得、整理、確認、照合、連携などを自律的に支援するAIシステムです。単に文章を生成する生成AIとは異なり、複数のシステムやデータを横断し、人が行っていた定型的な確認作業やシステム間の連携業務を支援します。
HODL1 AI経営管理エージェントは、企業内に分散する情報とバックオフィスをつなぎ、少人数でもリアルタイムな経営管理を実現するサービスです。経営判断に必要な情報は多岐にわたりますが、これらの情報は現場に分散していることが多く、月次決算のたびに管理部門が人手で入力・整理する作業が発生していました。この「橋渡し作業」がリアルタイム経営管理を阻む要因となっていましたが、本サービスはこの橋渡しをAIが支援します。
既存のシステムをすべて置き換えるのではなく、既に導入されている会計ソフト、経費精算システム、文書管理サービス、各種業務システム等を前提に、システム間に残る入力、確認、照合、整理、連携といった人手による業務をAIエージェントで支援することで、円滑な自動化を実現します。
提供される主な機能
「AI経営管理エージェント」は、以下の4つの主要機能を通じて、バックオフィス業務を全面的に支援し、省人化とリアルタイム経営管理を実現します。

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経営ダッシュボード
経営指標、受発注、在庫、原価、売上、KPI推移などを一元的に確認できるダッシュボードを整備します。点在するデータを共通の画面に集約し、リアルタイムでの判断・修正を可能にします。また、AIエージェントが業務上のボトルネックを分析し、経営判断に資する助言を行います。 -
仕訳連携
経費精算、請求書、カード明細などから承認済みの仕訳を整理し、会計ソフトへの連携を支援します。これにより、経費精算サービスと会計ソフトの間に残る手作業を削減し、経理担当者の確認負担を軽減します。 -
連結決算
複数法人体制で発生する月次連結決算の作業を支援します。試算表データの取得、勘定科目マッピング、連結仕訳、連結貸借対照表及び連結損益計算書の作成までを一連の流れとして対応します。 -
内部監査サポート
規程、稟議、契約書、証憑、会計データなどを横断的に確認し、内部監査に必要な資料の収集やチェックを支援します。定型的な確認作業をAIエージェントが補助することで、監査準備の負担を減らし、少人数体制でも重要な論点の確認に時間を割ける状態を実現します。
サービスの特徴
本サービスは以下の特徴を持っています。
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経営数字を共通の画面に集約
複数システムに分散した経営指標や業務データをダッシュボード上で確認できるようにし、経営層がリアルタイムの情報をもとに判断できる環境を構築します。売上、原価、在庫、受発注の状況も同じ画面で確認することで、売上機会の見落としやコスト悪化への対応遅延を削減します。 -
既存SaaSを利用したまま連携可能
既に導入されている会計ソフト、経費精算システム、文書管理サービスなどを前提に、システム間に残る入力、照合、確認、実行の橋渡しをAIエージェントで支援します。既存システムを置き換えることなく、各システム間に残る人手による業務を軽減します。 -
人による最終確認と承認を前提に運用
AIエージェントが確認や整理を支援した内容は、人が最終的に確認・承認する運用を前提としています。定型的な確認や照合作業をAIエージェントが支援することで、管理部門の工数削減に加え、確認漏れや入力ミスの抑制を図り、従業員が重要な課題や例外事象の判断に集中できる状態を目指します。 -
権限管理を考慮した設計
経営管理業務では、会計情報、契約情報、証憑、稟議、個人情報など、機密性の高い情報を扱います。本サービスでは、企業ごとの管理体制に応じて、AIエージェントが参照する情報の範囲、操作権限、人による確認・承認プロセスを整理した上で導入します。
サービス対象企業

本サービスは、以下のような企業に特に適しています。
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上場企業
経理部門の少人数運営、月次決算の安定化、経営数値の可視化、内部統制の運用負荷削減に課題を持つ企業。 -
非上場の中堅・大企業
会計ソフトや経費精算サービスなどのSaaSは導入済みであるものの、受発注・在庫・原価・売上などの情報が分散し、経営判断に必要な数字を一元的に見られていない企業。 -
暗号資産関連企業
デジタルアセットの時価評価やステーキング収益など、会計処理に特殊な対応が必要となる企業。 -
既存SaaS事業者
本サービスと連携することでサービスの付加価値向上を目指す事業者。
開発の経緯
株式会社HODL1は、2025年以降の経営体制刷新と事業再建において、従業員ゼロの状態から上場会社としての管理業務体制を再構築するという課題に直面しました。決算・開示・経理・内部監査業務などを上場会社に求められる水準で少人数で安定的に運営するためには、単なる業務効率化に留まらず、社内に分散する情報を整理し、経営判断に活用できる状態へ自動的に変換する仕組みが必要でした。
このため、同社はAIに知見を有する取締役陣のもと、経営指標を継続的に把握するダッシュボード、請求書の送付・受領漏れの確認、仕訳連携、月次連結決算まで、経営管理業務に関わる一連のプロセスをAIエージェントで自動化する基盤を自社で構築・運用してきました。この社内運用を通じて得られた知見と実績を基に、経営数値の可視化とバックオフィス業務の省力化に課題を抱える企業向けに、本サービスが提供されることになりました。
導入プロセス
本サービスは、企業ごとの業務内容、利用システム、管理体制に応じて個別に設計される導入支援型サービスです。導入は以下の段階で進められます。
- ヒアリング
現在の業務課題、利用中のシステム、管理体制などを確認し、優先的に自動化または省力化すべき業務範囲を整理します。 - 業務フロー作成
ヒアリング内容に基づき、現行業務の流れ、データの所在、承認プロセス、人による確認が必要な箇所を整理し、AIエージェントが支援する業務と人が最終確認・承認する業務を分けて、導入後の業務フローを設計します。 - エージェント作成
設計された業務フローに基づき、各社の利用システム及び業務ルールに合わせてAIエージェントを作成します。既存システムをすべて置き換えるのではなく、システム間に残る人手による業務を支援する形で構築されます。 - 納品及び運用確認
作成されたAIエージェントを納品し、実際の業務フローに沿って動作確認を行います。導入後も、運用状況を確認しながら、対象業務の追加、API連携、ログ分析、業務フロー改善などを段階的に進めます。
今後の展望

株式会社HODL1は今後、経営ダッシュボードの機能を拡充し、売上機会の把握、コスト管理、定型業務の自動化、ログ分析、API連携を活用した営業等の業務改善支援などを順次強化していく予定です。また、同社グループでの運用を通じて得られたAIエージェントに関する汎用的な知見を基に、管理業務に留まらない企業のAIエージェント導入による自動化や売上向上支援を含めたサービス展開も進めていくとしています。
問い合わせ先
本サービスに関するお問い合わせは、以下のURLより可能です。
株式会社HODL1の会社情報については、以下のURLをご参照ください。



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