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朝日新聞社、米ニュースデザイン協会で3点「優秀賞」を受賞

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朝日新聞社、米ニュースデザイン協会で3点「優秀賞」受賞

朝日新聞社は、世界の優れた報道デザインを表彰するニュースデザイン協会(SND、本部・米国)が主催する第47回クリエイティブ・コンペティションにおいて、インフォグラフィック部門で1点、イラスト部門で2点、計3点の優秀賞を受賞しました。

報道デザインを表彰する同コンペティションにおいて、朝日新聞社は13年連続で入賞を果たしています。

インフォグラフィック部門の受賞作品

インフォグラフィック部門では、「米中の戦力比較と主な兵器」(2025年5月24日朝刊)が優秀賞を獲得しました。この作品は、戦力比較を通じて中国の急速な軍備拡張の実態と、紛争抑止を目指す米国の能力を可視化した特集です。

米中の戦力比較と主な兵器

デジタル編成本部の原 有希氏によると、日本の安全保障に直結するインド太平洋地域の軍事バランスを最新データに基づき可視化したとのことです。実態を示す既存データが乏しかったため、記者4名が約1カ月半をかけて一次資料から独自に情報を収集・分析しました。算出されたデータは、安全保障専門家や元自衛隊幹部の検証を経て、実戦投入できない旧式兵器を排除するなど、徹底して実態に即した数値に精製されています。

表現方法にも工夫が凝らされており、地域に展開する「インド太平洋軍」に加え、有事には駆けつける「全米軍」の総力も色の濃淡で表現し、日米中の複雑なパワーバランスを描き出しています。さらに、台湾有事などが日本に及ぼす影響を伝えるため、「主な海上交通路」の可視化にも取り組みました。米戦略国際問題研究所(CSIS)のデータの使用許諾を得て、日本の生命線への影響が地図上にビジュアライズされています。専門家も納得する「永久保存版」のグラフィックとして高く評価されました。

イラスト部門の受賞作品

イラスト部門では、デジタル版および夕刊1面に掲載される論考コラム企画「時をよむ」から2作品が受賞しました。

  • 「話さなければ始まらない」(2025年12月8日配信、2025年12月8日夕刊1面掲載)

  • 「災害の予兆、妖怪が教えてくれる 貴重な言い伝えに学ぼう」(2025年12月15日配信、2025年12月15日夕刊1面掲載)

話さなければ始まらない

災害の予兆、妖怪が教えてくれる

デジタル編成本部のアートディレクターである末房 赤彦氏のコメントによると、これらのイラストは「時をよむ」コラムに添えるグラフィックとして制作されました。このコラムでは論説委員が時事問題を過去から現在へと読み解き、デザイナーはテーマを視覚的に捉えたグラフィックを考案します。文章とデザインが響き合うことで、内容をより深く広く伝えることを目指しています。

「話さなければ始まらない」は、日中間で対話に取り組む人々の姿を、荒波の中で「対話のヨット」を操る様子で表現。浮世絵を思わせるタッチと現代の組み合わせによる意外性が特徴です。もう一つの受賞作「災害の予兆、妖怪が教えてくれる」は、日本各地の妖怪にまつわる伝承に込められた災害への備えについて、日常風景に妖怪の姿が溶け込む様子を漫画風のタッチで表現しています。どちらの作品も社会的なテーマをイラストならではの自由な発想で表現しています。

末房氏は、様々な要素が複雑に絡みあう現代社会において、事実から見えにくい背景や構図を理解することの重要性を指摘し、直感的に表現できるグラフィックの役割は重要であると述べています。ニューヨークタイムズなど世界のメディアも取り組む土俵で優秀賞と評価された意義は大きく、今後の取り組みに活かしていきたいと考えているとのことです。

ニュースデザイン協会(SND)について

ニュースデザイン協会(SND)は、報道機関の専門家およびビジュアル・ジャーナリストのための国際機関です。SNDのクリエイティブ・コンペティションは毎年、印刷物やデジタル媒体におけるストーリーテリング、インフォグラフィック、イラスト、ソーシャルメディア、プロダクトデザインなど、幅広い分野における優れた作品を表彰しています。

第47回クリエイティブ・コンペティションには、紙面、デジタルを含め世界のメディアから約4200点の応募がありました。日本のメディアからは朝日新聞社のほかに、日本経済新聞社の「ロシアに散った北朝鮮兵の遺言」(英語版)などが優秀賞を受賞しています。

今回の受賞に関する詳細は、以下のページで確認できます。
https://www.asahi.com/articles/ASV4S3T75V4SUEFT01FM.html

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